アレルギー科
アレルギー疾患とは、気管支喘息・アトピー皮膚炎・アレルギー性鼻炎・花粉症・食物アレルギーなど、アレルゲンに起因する免疫反応による有害な全身的もしくは局所的な反応にかかわる疾患のことです。
気道炎症により、繰り返される咳・喘鳴(のどがヒューヒューとなる)・呼吸困難などの症状があります。成人の喘息の病型としてアトピー型(環境アレルギーに対する特異的IgE抗体が存在するもの)は70%、非アトピー型(IgE抗体が存在しないもの)は30%です。小児の喘息の病型は90%が非アトピー型であるといわれています。成人は小児に比して慢性化・重症化しやすいため、経口副腎皮質ステロイド薬に依存するような難治性喘息が5~10%存在します。
症状の頻度や重症度に応じて、ステロイドや抗アレルギー薬での治療を行います。
気管支喘息の予防は、一次予防、二次予防、三次予防に分けて考えることができます。
一次予防とは、喘息発症への関与がわかっている危険因子への暴露前に実施すべき予防であり、小児喘息においては、主として出産前後に実施すべき予防。非アトピー型喘息の多い成人発症喘息においては、発症要因が未知の部分が多い。二次予防とは、アレルゲン暴露により感作された後の喘息発症前における発症予防であり、また危険因子を有する者に対しての早期診断法の確立も有用。三次予防とは、喘息発症後の増悪予防であり、アレルゲンや非特異的増悪因子を回避すること。治療・三次予防としては、薬物療法(長期管理時と急性増悪時)、抗原(アレルゲン)からの回避・除去としての環境調整が重要である。
参考:気管支喘息の治療
皮膚のバリア機能の低下によって刺激を受けやすくなり、皮膚からアレルゲンがはいってしまうことで炎症を起こし症状を引き起こします。
「むずむず」「びりびり」「ちくちく」といった強いかゆみや皮疹が主な症状です。
アトピー性皮膚炎は乳幼児・小児期に発症し、年齢とともに患者数は減少します。適切な治療により皮疹が安定した状態が維持されれば、寛解が期待される疾患です。治療の自己中断は避けて、一緒に寛解を目指しましょう。
~乳児期(2歳未満)~
頬・額・頭の露出部分にまず乾燥が生じ、次に赤くなります。勢いが強いと赤みは強まり、更に丘疹が出現するとかゆみが生じるため傷つけられて浸潤性となり痂疲(かさぶた)を作ります。耳周囲・口囲・顎と顔全体に広がってから、首・わき・肘うら・膝うらにぐちゅぐちゅとした滲出性紅斑ができていき全身に広がります。
~幼児期・学童期(2~12歳)~
顔の皮疹は減少して、首・わき・肘うら・膝うら・手首・足首などの皮疹が典型的となります。重症例では、顔や四肢にも広がり繰り返して搔き崩してしまうため、苔癬(皮膚が厚くなってごわごわすること)化します。
~思春期・成人期(13歳以上)~
顔・首・胸・背中など上半身に皮疹が強くなる傾向があります。重症例では、全身に拡大して紅皮症に至ることもあります。
- 抗炎症薬(ステロイド・タクロリムスなど)による薬物療法
- 皮膚のバリア機能の改善に向けた、保湿剤(ヒルドイド・ワセリン・アズノールなど)でのスキンケア
- 悪化させる要因(汗・唾液・衣類・金属・外用薬・化粧品・シャンプーの洗い残しなど)の除去
※保湿剤は朝・入浴後の1日2回塗布することで保湿効果が高まります。病変部位だけでなく正常に見える部分も水分喪失が大きいため、全身に塗布しましょう。
アレルゲンによって引き起こされる炎症プロセスのため、症状の軽い間にコントロールすることが大切です。症状が気になり始めたらお気軽に受診ください。花粉症は原因植物によって症状の出ると予想される1週間前頃からアレルギー剤を用意しておくことをおすすめします。
神奈川県花粉飛散予想
スギ花粉→2月上旬
ヒノキ→2月下旬
ブタクサ→8月上旬
ヨモギ→8月上旬


